モフモフ1103’s blog

努力はしてないよ

アンリーによる愛し方―大野担から見た過激ファンについて

嵐を深く知る人なら、「アンリー」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。知ってる人には当然かもしれないけど、知らない人には一生知らないでいてもらいたい言葉で。知らぬが仏、知らぬが花(大野担目線でお送りしております、怒られそう)。要は「嵐大好き!○○くん好き!」と言ってる新規で深入りするほどの気持ちはないライトな人には何も知らず幸せなファン生活をおくっていてほしい、ということ。それくらい大野担としては恥ずかしい問題。ただ、2~3年前と比べてアンリーのアカウントも現在はめっきり減ったように感じます(オンリーであることに変わりはないけど)。というわけで、私が見てきた範囲の大野アンリー担の動向を書いてきます。

 

過激なタイプの大野担のキモチ

※アンリーと化していく人たちの観察記です。彼女たちの脳内に興味がなければこの見出しはスルーしてもらって構いません。

①アンチ気質~ジャニーズ(嵐)アンチから大野担に

1つのグループ(または個人)のみを応援している全てのファンを2タイプに分けるとしたら、

Ⅰ.それまでもドルオタだった

Ⅱ.初めて(または久々に)アイドルのファンになった人 

だと思う。アンリーになるのは大体Ⅱタイプがほとんどです。よく見る過激な誹謗中傷を繰り返す大野ファンは、このうちのⅡのタイプ出身の人と思われます(ちなみに自分はこの道を通ってアンリ―になりかけたw←笑えない)。憶測ですが。お母様世代で'08~'10年頃からのファンもⅡタイプが多いのではと感じます。そんなⅡタイプからアンリーの道に陥る人の過程はこうです。

 

もともと彼女たちはジャニーズ(または嵐)に対してアンチテーゼがあります。「ジャニーズなんて色々なことやってるけど、その道だけで食べている人に比べたら全部大したことないんでしょ」とか。「顔が良くて格好つけてても実力はあんまり…」とか。そしてそういう先入観を持ってる人ってまともにジャニーズを評価しようとしないし、特に興味もないんです。そんなとき嵐の注目度が上がり、テレビにバンバン映るようになると、否が応でも嵐、そして大野くんに触れる機会が多くなります。

大野くんにはジャニーズを否定的に見ていた人たちのツボにはまるようなポイントがいくつかあります(…と思います、大野担なんで())。中でも、

・積極的には話さない

・歌と踊りの上手さが万人受けするタイプ

この2点の影響は強いと思います。前者のポイントの「積極的ではない」という部分だけでは一見するとやる気のない人、と捉えられてしまいそうですが、アイドルを敬遠する人には後者のポイントによってトータルで「(粋がってるというイメージの)アイドルなのに謙虚な人」として映るのです。これは先に挙げた彼女たちがジャニーズを苦手とする理由の「実力がないのにカッコつけてる」という”既存のイメージ”の反対を行っているわけです。

 

もちろん他のメンバーもとても実力がありかつとても謙虚です。これは嵐の最大の強みの1つと言っても過言ではないと私は思っています(他のグループとの比較は抜きにして)。これまで草の根で関東ローカルアイドルと言われていたところからトップアイドルになったからには、相当努力してきたり耐えてきたりしたことがあったりしたと思うんです。でも、決して彼らは過去を辛かった思い出として重く語ったことは(私の記憶では)ないし、語る時はすごく慎重に言葉を選ぶんです。たまにあるじゃないですか。苦悩を乗り越えてつかみ取った○○賞!みたいな特集でテレビで長々下積みを語るやつ。ああいう苦労人アピールみたいなことしないんです。しなかったんです。そういうところすごいカッコイイっって思います!(モンペフィルターMAX)

・・・・・・・話が脱線しました(汗

 

とにかく嵐のメンバーはみんな謙虚なんだけど、普段からあんまり喋らないことと、歌や踊りの万人に受け入れらるタイプの上手さは、ジャニーズに無知だった人たちをファン層に取り込んでいくのに大いに効果的だったと思われる。これが大野くんファンに御姉様世代が多い理由であり、”ジャニーズは興味ないけど大野くんは好き”と言う人の理由でもあると思います。ここで生まれたのが「ジャニーズをよく知らない大野ファン」だったわけです。

そしてこの中でアンリーになりがちなのが『私はジャニーズなんか好きなんじゃない。大野智が好きなんだ』というスタンスの人。きつめの言い方をすれば「アンチジャニーズ(嵐)の大野ファン」。これが①タイプです。

ただしこの時点では、思考はアンリーっぽいですが、もともとドルオタ気質でない人は『ジャニーズはあんまりだけど大野はいい』みたいに”思う”段階で止まります。ここでオタクになってしまうと、大野くんという”ジャニーズ”に堕ちた言い訳をするかの如く、他のメンバーと自担の得意分野を並べることで『大野くんは特別なんだ、だから私はファンなのだ』というアピールを繰り返すわけです。

それを罪悪感なくやっている人が多いので大変厄介。

 

②モンペ気質~モンペの暴走

ファンになった彼女たちは考えます。

「大野くんの1番の魅力であるはずの歌とダンスの上手さをもっと世間の人と共有したい!」→「そもそもなんで(私達にとっての)彼の1番の魅力を嵐(事務所)は世間の人に見せないんだ!」→「大野くんは他のメンバーより魅力がない人という演出をされているに違いない‼」みたいな。

ここにいたるまでの思考回路にはいくつもの突っ込みどころがあるんですが、その説明は(ちゃんとした方には)しなくても分かるはずなのでここでは省くとして、とにかく彼女たちの思考は暴走していきます。

 

超余談ですけど、自担の魅力に思ってる部分ををテレビっていう一番の表舞台で見ることがないのは、ファンにとっては結構もどかしく感じるものなんです。そこで違う面に光が当たっていればいるほど。慣れちゃえば”この良さはファンだけが知ってる秘密♪”感が楽しくもあるんですが(あくまで私の場合)、そう思えるのようになったのはメンバーがテレビでおおのさんの得意分野を語ってくれたりして気持ちに余裕があるからなのかもしれません。ずっと誤解されたままだとつらいよな~、モンペにもなるよな~、と(あ、これおおのくんのことじゃないです)。

 

話戻します。

とにかく最後の方、自分の理想どおり自担が活動していないとき、また理想と違う対応を受けた場合などに、事務所や番組など上の立場の人に怒りの矛先を向け不満や厳しい言葉を発してしまうのがモンペモンスターペアレントのようなファン)です。そして時に、その矛先が他のメンバーに向いてしまい、自担が彼らから虐げられていると勘違いして暴走してしまう。これがアンリー、タイプ②の走りです。

 

被害妄想を語る人たちって、熱愛報道で過激な愚痴垢と化した人とかもそうですけど、

考えを語る場所が見る人を選べるSNSだから、フォロワーも自分の思考を肯定してくれるイエスマンばかりなんですよね。たまに自分の考えの間違った部分を指摘してくれる人がいても

それを受け入れることができないんです。自分の1番近くに感じる人たちは自分に同調してくれるから。指摘してきたあの人が間違ってる、とか、自分考えを押し付けるあの人が悪い、とか言って、自分への批判から身を守るんです。

そういう人たちを結構見てきました。

彼女たちの普通の人なら突っ込みたくなるような考え方も、SNSで日本全国相手にすれば共感してくれる人は結構いるんです。周りに人が集まれば集まるほど、同じ意見を何度も何度も目で見るようになり、小さな世界が大きく感じられてしまう。そして共感が得られれば得られるほど、当人にとってその考えはより確固たるものになっていくんです。怖いですね。(今SNSやってる自分にブーメランw)

こうして自分の思考を正しいものだとしてしまった方はメンバーへのコメントも辛口に変わっていくのです。

 

③アンチ気質でモンペ気質

①の過程でオタク化した人のうち、②の思考に陥ったパターン。大野くん以外を愛でることはほぼないから、他担からは敬遠されがちな上、さらにモンペ気質っていう。 堂々とアンリーを公言する人って結構このタイプな気がします。これはもう手を付けられないぞっレベルで誹謗中傷を繰り返す人も③に多いと思うけど、そういうことをする人の思考回路は100%は理解できないので、間違ってるかもしれない…

 ・・・・・・

ここまで半分確信半分憶測で書いてきたけれど、アンリーがみんな前述の傾向に当てはまるわけではない。みんながその過程を辿ってきたわけでもないとは思います。中にはそういうブログなどに感化された人もいただろうし、あるいは全然別の思考回路を辿ってアンリーになった人もいるでしょうし。ただ、こういう傾向の人が多いなあとは感じてたのを書きました。

 

過激なファンならないために

①治しにくいアンチ気質

このタイプのアンリー思考に入ってしまう人は、たいてい良く知らないんです。

メンバーの素晴らしいところも。ジャニーズのエンターテイメントの良さも。事務所のやり方も。アイドルが本来どういうものなのかも。

分かっていれば、他のメンバーの悪口や穿った見方を見かけた時、おかしいと思う箇所がたくさん指摘できるはずなのに、判断材料の乏しい自分では間違っていることに気づくことができない。だからそのまま受け入れてしまい、『ほらね、やっぱりジャニーズ(他のメンバー)は』となってしまう。そしてさらにアンチ思考が深まっていく…っていうスパイラルに嵌まっていくことになるのです。

 

つまり、彼女たちの悪いところは、知識の無さ、ひいては関心の無さなのだと思います。よく知らないなら喋るな(←過激派)。話に出したいならよく知ってくれい。あと、アイドルというものにほとんど触れてこなかったが故なのか、彼女たちの中でのアイドルの素晴らしさを測る基準として、踊りと歌の比率が高すぎる

 

これは持論ですけど、アイドルって「人」を愛でる文化だと思うんです。もちろん根底には歌や踊りがあると思うけど、それだけではなくて、容姿や性格、お芝居、仕事へのスタンス……etc.と、人が人を見る基準が様々あるみたいに、アイドルを見る基準も人それぞれあるんです。万人から評価されるような魅力だけがアイドルの全てではありません。だから自分のものさしに合わないからといって、メンバーをダメなやつ扱いしたりしていいわけないはずなんです。

 アンリーに、4人も同じくらい好きになってくれとか贅沢なことはいわない。ただ、彼らも大野くんと同じアイドルとしてのプロだってことを認めてちゃんと大事に思ってほしいなあって感じてます。

 

 

②だいぶ沈静化したモンペファン

ツイッターをやってる方なら分かると思いますが、一括りでファンと言っても色んな人がいて、それぞれ緩いコミュニティみたいなのがあります。その中のわりとモンペよりで大人な方たちの間で、ある時期から暴走の沈静化の動きがありました。その時からよく聞かれるのが、「行き過ぎた応援は彼のためにならない」っていう趣旨のこと。番組へのクレームとか、メンバーや共演者を悪く扱うコメントを書くことは、彼女たちの愛する大野くんにとってマイナスになってしまうからやめよう、っていう意味です。これにより、堂々と他のメンバーをマウンティングするかのような書き込みはツイッターからは減っていった感はあります(あくまで私の体感では)。あ、まだなくなってはないですけど。

 

メンバーみんな好きな私としては、愛の欠ける考え方だなあとは思うんです。メンバーのことを誤解なく理解して認めてくれて、自然と悪口なんて言わなくなっていく、ってのが私の理想ではあるんです。今はまともでも、もともとそういうアカウントだったのを知ると、口に出さないだけで裏ではまだ嫌ってんじゃないか、って思ってしまうから。でも、なんだかんだ批判を見なくて済むようになったことは嬉しいです。

それともう1つ。彼女たちがメンバーに持っていた不信感を払拭してくれた人たちがいたことも大きかったのかなって感じます。毎日のようにアンリーについて呟いてるアカウントの人って、すごい大変そうで私には無理だ…って思うんですけど、そういう方たちの中でも不満を言うだけじゃなくで、アンリーの方々に丁寧に話をしてくださった方がいたりしたんです。もう感謝しかないです。本当に。あと自担の名誉のために言っておくと、ラジオでめっちゃメンバーのいいところ話してくれてありがとう。意識してたかは知らないけど(笑)。ラジオ復活してください(土下座)。

 

とりあえず彼女たちに足りないのは、理性じゃないかなって思います。メンバーが自担へ望まない対応をとったとして、本当に自担を嫌ってのことでないのは分かるはずです。仮にそれで苦手意識が芽生えたとして、誰もが見れる場所で言葉にしていいものではないはずです。ましてや堂々と公言してるのを見ると、普通のファンや一般人は結構げんなりしますしそのメンバーのファンは辛いはずです。メンバーやそのファンが何も悪いことをしていないのにを傷ついている所を見たくありません。

思い通りにならないことってどの担当にもあると思うんですが、もっともらしいことを言ってその原因を他所に求める続けるのはどこか違う気がするんです。毎日のように不満を要望と称して呟いてる人も、どこかいつも苦しそうでファンやってて楽しいのか私にはよく分かりません。もっと嵐をいろんな角度から見て、正しく知ってほしい。そうすればきっと今よりは楽しい気持ちでファンやれるのになあ、って思います。

 

最後に

最後なのに前置きすると、アンリーが大野担に多い理由を、大野くんの性格のせいにしないでほしいんです。彼女たちを見ながら「ファンはタレントの鏡」とかいう人を見かけると、すごく悲しくなります。自担にクズなとこがあるのは認めますが、アンリーと一緒にはしないでください。

 

長々書いたけど、もしこの辺境地の記事に辿りついて読んでくれた方がいるなら、きっとアンリーではないと思います。危機感足りてねえぞって怒られそうな内容でごめんなさい。私はモンペ寄りのファンなのでこんな書き方になってしまいました。

 

色んな人を見てきて思ったのが、アンリーだって人間だなってことです。行くとこまで行っちゃった人はともかく、ちゃんと人間らしい感情の上で行動してるんです。だからうまくいけばそうでない側の意見も受け入れてもらえるんじゃないかな、と。そのために彼女たちのことをある程度は分かってあげたいと思ってこの記事を書きました。

というのも、私の身近な人が別ジャンルの結構なモンペだったので、理屈を日々聞かされてた私にとってアンリーの感情は全く理解できないわけではなかったんです。身近なモンペ()もファンなのに楽しそうじゃなくて、推しが評価されることだけが心の救いみたいになっていったのが傍目から見てかわいそうだった。そこまで過激に思い込む前に踏み留まることができたんじゃないかって。

 

だからこそ大野担目線で見た彼女たちのことを書いてみたいと思いました。身勝手な自分の理論で話を進めてしまい読み返すのも恥ずかしいのでこのまま上げます。

もし目を通してくださった方がいたら、本当にありがとございました。